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監視モデルの作成
WINCAPSIIIのアームモデリング機能で監視モデルを作成し、データを出力します。
監視モデルの作成手順
1
複数台のロボットで行う場合は、ワールド座標系で排他エリアを設定します。まず、ベース定義を行います。
操作経路: メニュー[表示 (V)] – [アーム座標系] – [ベース]

この機能を使う場合は、ユーザパラメータ「190: 起動時BASE番号」を「1: 有効」にしてください。
有効にすると、ベース座標系の変更がアーム3Dビューに反映されます。
コントローラ上でベース定義を変更しても、監視モデルには反映されません。
ティーチングペンダントでベース定義の変更を行った場合は、 WINCAPSIIIでコントローラのベース定義を受信し、「排他制御データ出力」を行い、コントローラに送信してください。
Baseコマンドで変更したベース定義はWINCAPSIIIでは受信できないので、監視モデルには反映できません。
2
WINCAPSIIIのアームモデリング機能でモデルを作成します。
監視モデルを作成する場合、各監視モデルによって制約があります。
各監視モデルは指定の階層に作成してください。
| 監視モデル名 | 制約 | 詳細 |
|---|---|---|
| ロボットモデル | Robot Node以下で、ツールグループ、エリアグループ、ワークグループ、排他グループ以下を除くオブジェクト。 | - |
| ツールモデル | ツールグループ以下のオブジェクト。 | ツール番号以下のツールモデルはツール番号変更後、有効になります。 ツールグループ直下のツールモデルはツール番号とは関係なく監視します。 |
| 設備モデル | Root直下にあり、Robot Nodeを除くオブジェクト。 | - |

3
対象のオブジェクトを選択し、「干渉チェック」を有効にします。

4
「詳細設定」から「モデル詳細設定」を開き、バーチャルフェンスを有効にします。
「On/Off制御」にチェックをし、ID番号 (0~999) を付けると、VirtualFenceコマンドで監視のOn/Off切替が可能になります (Ver.2.0.*以降) 。
「検出範囲表示」を有効にすると監視モデルが表示されます。

ロボットは常に干渉チェックが有効になっています。
5
検出レベルを設定します。

レベルを高くすると、精度がよくなり細かい監視ができるようになりますが、高くしすぎると処理時間が長くなり、処理時間遅延エラーが発生する可能性があります。
6
監視したい全てのモデルについて、STEP2からSTEP4を繰り返します。
7
バーチャルフェンスのデータをコントローラで処理できるデータに変換、保存します。
メニュー[アーム] - [バーチャルフェンス/排他制御データ出力 (V)]

出力したバーチャルフェンスのデータを確認したい場合は、メニュー[アーム] - [バーチャルフェンス/排他制御データ表示 (D)]で確認することができます。
8
データをコントローラへ送信します。
WINCAPSIIIガイドの「通信設定」及び「データの送受信」を参照してください。
データ送信後、コントローラを再起動してください。

- この作業を行うには、コントローラとWINCAPSIIIが通信可能になっている必要があります。
通信設定の方法については、WINCAPSIIIガイドの「ロボットコントローラとの通信」を参照してください。 - 「アームモデル」にチェックを入れると、バーチャルフェンス/排他制御データの作成基のモデルデータをコントローラに送信できます。ただし、コントローラ内に保存領域が不足している場合は、アームモデルの項目は表示されません。
この機能はVer.2.11.*から使用可能です。
9
ティーチングペンダントでアーム画面を開きます。
監視モデルを表示するには、表示したい監視モデルの表示設定と、パラメータの「366: バーチャルフェンス設定」を有効にし、コントローラの再起動を行ってください。
ロボットモデルはオレンジ、常時監視するモデルはベージュ、監視の切替えが可能なモデルは緑 (監視有効時のみ) で表示します。

バーチャルフェンスまたは排他機能が有効な場合は、ステータスバーの「I/O状態・アーム状態」のアイコンが図のようになります。アイコンをタッチすると、詳細な情報が分かります。

監視モデルの表示/非表示
監視モデルの表示、非表示を設定することができます。
操作経路: 基本画面 - [F2アーム] - [F6補助機能] - [F7表示設定]
表示、非表示を変更後、[OK] を押します。

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