はじめに

デンソーロボットをお買い上げいただき、誠にありがとうございます。

本書は下記に示すロボットやWINCAPSUでエラーが発生した際、ティーチングペンダント、オペレーティングパネル、
ミニペンダントまたはパソコン画面に表示されるエラーコードの一覧です。その解説・処置方法などをまとめてあります。

エラーが発生したときは、各取扱説明書と併せて、有効にご活用ください。


本書が扱うロボットシリーズ/モデル等

・垂直多関節型ロボット V-D/-Eシリーズ
・水平多関節型ロボット H-D/-Eシリーズ
・直角座標型ロボット XYC-4Dシリーズ
・視覚装置 μVision-21シリーズ
・パソコン教示システムソフト WINCAPSU


 

1. エラーコード表の見方

エラーコードには、ロボットの操作・運転中にティーチングペンダント、ミニペンダントまたはオペレーティングパネルに表示される「コントローラエラーコード」と、WINCAPSUを操作中にパソコンに表示される「WINCAPSUエラ−コード」があります。

1.1 コントローラエラ−コード表の見方

(1) エラーコードの表示
コントローラでエラーが発生した場合、ティーチングペンダント、ミニペンダントまたはオペレーティングパネルに「コントローラエラーコード表」に示すエラ−コードを表示します。

(2) エラ−メッセージの表示
ティーチングペンダントでは、エラーの内容を「コントローラエラーコード表」に示すエラーメッセージとしても表示します。

(3) エラーレベル
コントローラのエラーコードには5段階(1〜5)のエラーレベルが設定されており、エラー発生時のコントローラの制御が下表のように異なります。なお、エラーレベルはエラーコード表では「Level」と表示してあります。

■エラーレベル表
エラーレベル
エラー発生時のコントローラの制御
出力するエラー信号 プログラム停止 動作モードの切り替え モータ電源
レベル1
-
-
-
-
レベル2
TP/OP操作時のエラー(注1)
-
-
-
-
その他のエラー ロボット警告 瞬時停止
-
-
レベル3
TP/OP操作時のエラー(注1)
-
-
-
-
その他のエラー ロボット異常 瞬時停止 外部→内部 切り(注2)
レベル4
ロボット異常 緊急停止 外部→内部 切り
レベル
ロボット異常 緊急停止 外部→内部 切り(再投入不可)
注1:
TP/OP
操作時のエラーであっても、6000番台エラーとプログラム実行中のエラーは「その他のエラー」と同じ扱いになります。 注2: 手動モードでロボット動作中にエラー6071607B6671667B(ソフトリミットオーバ、可動範囲外、特異点)、607F(形態不一致)、60816088(指令速度限界オーバ)、6AF3J1,J2,J3による軸干渉検出)が発生した場合には、モータ電源を切りません。

 

エラーレベル表の用語説明

項 目
語 句
内 容
エラーレベル TP/OP操作時のエラー ティーチングペンダントやオペレーティングパネルの誤操作により発生したエラー
その他のエラー プログラム実行、専用I/O入力操作、サーボ動作などで発生したエラー
出力するエラー信号 ロボット警告 レベル2の軽微な異常が発生したことを外部機器(PLCなど)に通知するため「ロボット警告」信号を出力します。
ロボット異常 レベル3以上の重大な異常が発生したことを外部機器(PLCなど)に通知するため「ロボット異常」信号を出力します。
プログラム停止 瞬時停止 ロボットを瞬時停止させます。減速時にも通常動作時と同一の軌道動作上を動作します。
緊急停止 レベル4以上のエラーが発生したとき、ロボットを緊急停止させます。 各軸毎に最大の減速度で減速を行なうため、減速時の軌道は通常動作時と異なる場合があります。(特にCP動作の場合)
動作モードの切り替え 外部→内部 外部自動モードで動作中にエラーが発生すると、内部自動モードに切り替えます。
モータ電源 切り エラー発生時にモータ電源が入っていた場合には、モータ電源を切ります。
切り(再投入不可) エラー発生時にモータ電源が入っていた場合には、モータ電源を切ります。再スタートするには、コントローラ電源を一旦OFFする必要があります。 コントローラ電源を切らずにモータ電源を再投入しようとすると、エラー27A6「致命的エラー発生のため実行できません」が発生します。

1.2 WINCAPSUエラ−コード表の見方

WINCAPSUエラーコード表は、各マネージャ(システムマネージャ、PACマネージャ等)毎に分類してありますので、エラー発生時に操作中の該当マネージャのエラ−コードを参照してください。